〔米株式〕NYダウ反落、92ドル安=ナスダックはもみ合い(24日午前) 2025年01月25日 00時47分
【ニューヨーク時事】週末24日午前のニューヨーク株式相場は、一部企業決算発表や強弱まちまちの米経済指標を受けて売りが先行し、反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時20分現在、前日終値比92.61ドル安の4万4472.46ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は7.95ポイント安の2万0045.73。
米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)が24日発表した2024年10~12月期決算は、総収入が前年同期比9%増、純利益が12%増となった。調整後の1株当たり利益(EPS)も市場予想を上回った。ただ、株価は前日までに業績期待で上昇しており、決算発表後は反動から利益確定の売りが台頭。ダウ平均の下げを先導する格好となっている。
S&Pグローバルが発表した1月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値は50.1と、前月確報値(49.4)から上昇。市場予想(ロイター通信調べ)の49.7も上回った。一方、サービス業PMI速報値は52.8と、前月確報値(56.8)および市場予想(56.5)を下回った。さらにこの後発表された1月のミシガン大学消費者景況感指数(確報値)は71.1と、暫定値および市場予想(ともに73.2)を下回った。
個別銘柄では、アメックスが2.6%安、アムジェン、ナイキがいずれも1%超下落している。ボーイングは0.7%安。同社は前日、来週発表の10~12月期決算で民間航空機部門と防衛・宇宙部門で計28億ドルの損失を計上する見通しを発表。時間外取引で売り込まれたあとプラスに浮上する場面もあったが頭重い。一方、シャーウィン・ウィリアムズが1%高と堅調。デンマーク製薬大手ノボノルディクスは7%超高と急伸。肥満症薬の初期臨床試験で減量効果が示されたことが好感された。