〔NY石油〕WTI反発、74ドル台(24日午前) 2025年01月25日 00時11分
【ニューヨーク時事】週末24日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、対ユーロでのドル安を背景に買いが入り、反発している。米国産標準油種WTIの3月物は午前9時20分現在、前日清算値(終値に相当)比0.35ドル高の1バレル=74.97ドル。
この日の外国為替市場は、ユーロ高・ドル安基調で推移。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、原油が買われやすい地合いとなっている。また前日の下落を受け、原油を買い戻す向きもある。
トランプ米大統領は前日、スイスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でビデオ演説し、サウジアラビアと石油輸出国機構(OPEC)に原油価格の引き下げを求めた。同氏は今週の就任直後にエネルギーの国家非常事態を宣言。化石燃料の増産を可能にし、物価引き下げを目指すとの意向を示した。市場では需給の緩みを意識した売りも出やすく、相場の上値は限定的となっている。