〔東京外為〕ドル、156円台=日本株大幅高などで水準切り上げ(22日午後5時) 2025年01月22日 17時13分

 22日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅高や米長期金利の上昇を受けて買いが優勢となり、1ドル=156円台に水準を切り上げた。午後5時現在は、156円03~05銭と前日(午後5時、155円67~68銭)比36銭のドル高・円安。
 東京早朝は、トランプ米大統領が中国産品への10%の追加関税を検討していると明らかにしたことを受け、米インフレ懸念から買いが優勢となり、155円80銭台を付けた。午前9時以降は日銀の利上げ観測を意識したドル売り・円買いで155円30銭台に下押された。売り一巡後は、日経平均の上伸、米長期金利の上昇などに支援され、午後1時前に155円95銭付近に切り上げた。その後は新規の取引材料が見当たらない中、155円70銭~156円00銭で方向感なく推移した。
 東京時間は、トランプ氏の関税措置に関する発言や日経平均の上昇などを眺めてもみ合った。「156円に近づくと日銀の利上げ観測が意識され、円を売りづらい」(FX会社)とされ、同水準では上値が重くなったという。
 ドル円は23、24両日に開かれる日銀の金融政策決定会合を控え、「様子見ムードが広がる」(大手証券)とみられる。ただ、トランプ氏が関税措置などで発言すれば、一時的に動意付く可能性もあり、「不規則発言への警戒が続く」(外為仲介業者)という。
 ユーロは対円、対ドルで上昇。午後5時現在、1ユーロ=162円46~47銭(前日午後5時、161円49~49銭)、対ドルでは1.0411~0411ドル(同1.0372~0373ドル)。

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