〔東京外為〕ドル、155円台後半=米金利上昇や日本株高で上伸(22日午後3時) 2025年01月22日 15時13分
22日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇や日経平均株価の上昇を背景に買いが優勢となり、1ドル=155円台後半に上伸した。午後3時現在は、155円82~83銭と前日(午後5時、155円67~68銭)比15銭のドル高・円安。
東京早朝は、トランプ米大統領が「中国製品に対する10%の追加関税発動を議論している」と伝わると155円80銭台までドルが買われた。その後は、日銀が23、24日の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの見方からドル売り・円買いが優勢となり、155円30銭台に軟化。売り一巡後は、日経平均株価の上昇を背景に、リスク選好のドル買い・円売りに支援され、155円70銭台に水準を切り上げた。同水準でいったんもみ合った後、米長期金利の上昇を眺めて再び買いが入り、一時155円95銭付近に値を上げた。ただ、「156円近辺では日銀の利上げ観測が意識され、円を売りづらい」(FX会社)として、上値が重くなった。
東京時間は、トランプ氏の関税発言や日銀の利上げ観測を受けてもみ合ったが、「前日の上下動に比べて、狭いレンジ圏の値動きにとどまっている」(同)とされ、明確な向感は出ていない。市場では「金融政策決定会合を控え、この後も動意に乏しい展開が続く」(大手証券)との見方が多い。
ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルで小動き。午後3時現在、1ユーロ=162円29~30銭(前日午後5時、161円49~49銭)、対ドルでは1.0415~0415ドル(同1.0372~0373ドル)。