〔NY外為〕円、158円近辺(15日朝) 2024年07月15日 22時11分

 【ニューヨーク時事】週明け15日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を眺めて円売り・ドル買いが先行し、円相場は1ドル=158円近辺で弱含みに推移している。午前9時現在は157円90銭~158円00銭と、前週末午後5時(157円76~86銭)比14銭の円安・ドル高。
 米東部ペンシルベニア州バトラーで13日、11月の大統領選に向けた集会で演説していたトランプ前大統領が男に銃撃され、右耳などを負傷した。警備隊は男を殺害、捜査当局はトランプ氏に対する暗殺未遂事件として捜査を進めている。米共和党は15~18日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれる全国大会で同氏を大統領候補に正式指名する予定で、同氏も出席し、最終日の指名受諾演説で「米国の団結」を訴える方針。これを受け、同氏が大統領選で勝利する可能性が高まったとみる向きが強まった。同氏が大統領に返り咲けば、同氏が掲げる政策が財政赤字拡大を招く可能性があるとの見方から、米長期金利が上昇。円売り・ドル買いが優勢となっている。
 ニューヨーク連銀が朝方発表した7月の同州製造業景況指数は総合でマイナス6.6と、前月のマイナス6.0から若干低下。市場予想(マイナス6.0=ロイター通信調べ)も下回ったが、相場の流れは変わっていない。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0900~0910ドル(前週末午後5時は1.0899~0909ドル)、対円では同172円20~30銭(同172円10~20銭)と、10銭の円安・ユーロ高。

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