〔米株式〕ダウ3日ぶり反落、45ドル安=長期金利上昇で(28日) 2024年06月29日 05時47分

 【ニューヨーク時事】週末28日のニューヨーク株式相場は、米長期金利の上昇を受け3日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比45.20ドル安の3万9118.86ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は126.08ポイント安の1万7732.60で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比24億2491万株増の33億7354万株。ラッセル指数の構成銘柄入れ替えがこの日行われるため、取引量が大幅に増加したとみられる。
 朝方発表された5月の米個人消費支出(PCE)物価指数はインフレ鈍化を示す内容で、長期金利はいったん低下。米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利下げに踏み切るとの期待が高まり、ダウ平均は一時約280ドル上昇した。
 一方、前日夜に開かれた米大統領選候補によるテレビ討論会を踏まえ、市場でトランプ前大統領が当選する可能性が意識された。トランプ氏が掲げる関税引き上げなどの政策はインフレにつながるとの見方から、取引終盤にかけ長期金利が上昇。ダウは午後以降、マイナス圏に沈んだ。
 個別銘柄では、前日に25年通期の売上高見通しがマイナスになると発表したナイキが20.0%安、メルクが4.6%安、ウォルト・ディズニーが2.8%安、アマゾン・ドット・コムが2.3%安。他方、ユナイテッドヘルス・グループが4.7%高、キャタピラーとセールスフォースがいずれも1.7%高。

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