〔米株式〕NYダウ続落、149ドル安=ナスダックは小高い(26日午前) 2024年06月26日 23時13分

 【ニューヨーク時事】26日午前のニューヨーク株式相場は、米長期金利の上昇を嫌気した売りに続落している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比149.39ドル安の3万8962.77ドル。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は17.81ポイント高の1万7735.46と続伸している。
 米商務省が週末28日に発表する5月の個人消費支出(PCE)物価指数は、全体、コアともに4月からの伸び鈍化が見込まれている。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)高官からは引き続き早期利下げに慎重な発言が相次いでおり、この日は米長期金利の指標である10年債利回りが一時4.3%台に上昇。金利高止まりに伴う個人消費の冷え込みや企業の借り入れコスト増大が懸念されている。また、人工知能(AI)関連株の騰勢が一服していることも相場の重し。
 市場はこのほか、翌27日に予定されている11月の米大統領選に向けた第1回候補者テレビ討論会にも注目している。
 個別銘柄を見ると、3営業日連続で下げた後、前日は6.8%高と大幅反発した半導体大手エヌビディアが0.5%高。時価総額首位を争うアップルは1.1%高、マイクロソフトはほぼ横ばい。一方、FRBによるストレステスト(健全性審査)の結果公表を控え、金融大手は軒並み軟調に推移している。

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