〔NY金〕反落、2330.80ドル(25日) 2024年06月26日 04時30分

 【ニューヨーク時事】25日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル上昇を嫌気した売りが広がり、反落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比13.60ドル(0.58%)安の1オンス=2330.80ドル。
 外国為替市場でユーロ安・ドル高地合いとなり、ドル建てで取引される金の割高感につながった。また米長期金利の上昇により、金利を生まない金は売られやすかった。相場は朝方にかけて値を伸ばし一時2349ドル付近まで付けたものの、その後は売りが台頭しマイナス圏に沈んだ。一方、各国の中央銀行やアジア諸国の投資家、消費者からの金需要も根強く、下値は堅かった。
 ただ市場の関心は、28日発表の個人消費支出(PCE)物価指数に移りつつあり、発表を前にしたポジション調整の動きが中心でレンジ内での値動きにとどまった。
 米民間有力調査機関コンファレンス・ボード(CB)がこの日の朝発表した6月の消費者景気信頼感指数は100.4と、前月から低下。市場予想にほぼ沿う内容で、相場への影響は限定的だった。

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