〔NY石油〕WTI反落、81ドル台(25日午前) 2024年06月25日 23時13分

 【ニューヨーク時事】25日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、対ユーロでのドル高基調を嫌気した売りに反落している。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は午前9時40分現在、前日清算値(終値に相当)比0.55ドル安の1バレル=81.08ドル。
 この日の外国為替市場では対ユーロでドル買いが優勢。ドル建てで取引される原油の割高感が意識され、売りが先行している。また前週末までの2週間に急伸した反動から、持ち高調整や利益確定目的の売りも広がっている。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は前日、同国がロシアの製油所や石油貯蔵施設など30カ所超を攻撃したと発表した。同国によるロシア産油業界への妨害が強まる中、供給不安への警戒感は根強い。また米エネルギー情報局(EIA)は26日に21日までの1週間の米在庫統計を公表する。市場予想(ロイター通信暫定版調査)では、米原油在庫は前週比300万バレル減と引き続き取り崩しを予想している。需要拡大期待から、下値も堅い。

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