〔東京外為〕ドル、159円台半ば=実需筋の売りで軟化(25日午後5時) 2024年06月25日 17時07分

 25日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の売りに押され、1ドル=159円台半ばに軟化している。午後5時現在は、159円48~49銭と前日(午後5時、159円68~69銭)比20銭のドル安・円高。
 ドル円は早朝、前日の海外時間に方向感を欠いた流れから159円60銭付近で取引された。午前9時前後にやや買われたが、仲値にかけては実需筋の売りが厚く、159円20銭近辺に下落。ただ、同水準では買い戻され、正午にかけて159円30銭台で下げ渋った。午後は159円50銭前後に持ち直す場面もあったが、調整的な売りにやや押されている。終盤は、159円40銭台でもみ合いとなった。
 前日の海外市場では、欧州時間は大口のドル売り・円買いを受け、一時158円80銭前後に急落した。ただ、押し目買いですぐに戻し、米国時間に入ると中盤には159円70銭台に持ち直した。終盤は159円50~60銭台でもみ合った。
 東京時間は「実需筋の買いが先行する、との期待感から午前9時前後はやや上値を試す動きになった」(為替ブローカー)という。ただ、「仲値前後は売りが優勢でいったん一時的に下押す動きになった」(同)とされる。
 「下げたところでは買いが厚く、底堅さも印象付けた」(大手邦銀)とされ、日中は159円台半ばを軸に下げ渋る展開が続いた。目先は「介入警戒感から上値は攻めづらく、方向感が出にくい」(同)との声が聞かれる。
 ユーロは終盤、対円、対ドルで伸び悩み。午後5時現在、1ユーロ=171円07~09銭(前日午後5時、171円06~08銭)、対ドルでは1.0726~0726ドル(同1.0712~0713ドル)。

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