〔NY金〕続伸、2347.20ドル=週間では2.8%安(26日) 2024年04月27日 04時37分

 【ニューヨーク時事】週末26日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の低下を背景に買い安心感が広がり続伸した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比4.70ドル(0.20%)高の1オンス=2347.20ドル。週間では2.8%安だった。
 米商務省が26日発表した3月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.7%上昇と伸び率は前月(2.5%)から拡大し、市場予想も上回った。インフレの根強さが再確認されたものの、最近の堅調な経済指標から、現行の政策金利が従来想定よりも長く維持されるとの見方が織り込まれていたことから、相場への影響は限定的だった。むしろ米長期金利の上昇が一服したことで、金利を生まない資産となる金の投資妙味が増した。ただ、外国為替市場では対ユーロでドル買いが優勢となり、ドル建てで取引される金の割高感につながったため、上値は限定的だった。
 中国黄金協会は26日、1~3月期の同国での金消費量が前年同期比6%近く増加したと発表した。

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