米エクソン、「サハリン1」復帰も=石油・ガス開発、ロシアと協議―報道 2025年08月27日 07時26分

【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は26日、米石油大手エクソンモービルがロシアでの事業再開に向け、同国石油大手ロスネフチと秘密裏に協議していると報じた。米ロ両国がウクライナの和平プロセスの一環として許可すれば、極東サハリンの石油・天然ガス開発事業「サハリン1」に復帰する可能性があるという。
米企業はロシアによるウクライナ侵攻を受けて、一斉にロシアから撤退や事業縮小をしていたが、エクソンがロシア事業を再開すれば大きな転換点となる。
サハリン1には、経済産業省のほか伊藤忠商事や丸紅など、日本も官民で参画。エクソンはもともと30%の権益を保有していたが、2022年にウクライナ侵攻を受けて撤退した。この際、エクソンはロシアに権益売却を阻止され、資産を「接収」されたと非難した。