ニューカレドニア、国家内「国家」に=独立派、反対派が合意―仏 2025年07月12日 23時24分

 【パリ時事】フランスのマクロン大統領は12日、独立派らの暴動に揺れた南太平洋の仏領ニューカレドニアの地位について、仏国内の「ニューカレドニア国」とすることで合意が成立したと明らかにした。仏政府と独立派、独立反対派の各代表がパリ郊外で2日から協議していた。
 仏メディアが伝えた合意内容によると、ニューカレドニアは独立せず、仏憲法の改正で「国家」と認められる。仏政府から一部権限の移譲を受け、他国による国家承認も想定。住民は「ニューカレドニア国籍」を取得できるが、仏国籍を放棄できず、二重国籍となる。
 仏議会は今秋に憲法改正を予定。一方、ニューカレドニアは合意を巡って住民投票を実施する。マクロン氏はSNSへの投稿で「歴史的合意」と歓迎。「共通の未来を築く」必要性を訴えた。 

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