ガザ全住民が飢餓の危険=食料搬入「イスラエルが妨害」―国連 2025年05月31日 07時04分

30日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで、食料の配給を受けるために集まる人々(EPA時事)
30日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで、食料の配給を受けるために集まる人々(EPA時事)

 【カイロ時事】国連人道問題調整事務所(OCHA)報道官は30日、ジュネーブで記者団に対し、パレスチナ自治区ガザで食料など支援物資の搬入が再開されたものの「ここ最近の歴史で最も(深刻な)妨害を受けている」とイスラエルの対応を非難し、「全住民が飢餓の危険にさらされている」と危機感を表明した。AFP通信が報じた。
 イスラエルは今月中旬に約2カ月半ぶりに物資搬入を再開させた。しかし、OCHAの報道官はイスラエルが軍事作戦を続ける中で治安上の懸念が多く、ガザ域内で流通しているのは一部だけだと説明した。
 ガザでは食料不足から略奪が発生し、治安が悪化。イスラエルのメディアは同国軍の見立てとして、国連が搬入に関与した物資の半数以上が何者かに奪われたと伝えた。 

海外経済ニュース