ロ朝「戦略条約」が発効=批准書交換、協力加速か 2024年12月05日 06時58分

ロシアのプーチン大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=6月19日、平壌(EPA時事)
ロシアのプーチン大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=6月19日、平壌(EPA時事)

 【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、ロシアと結んだ「包括的戦略パートナーシップ条約」の批准書が4日に交わされ、同日発効したと伝えた。プーチン大統領が6月に訪朝し、金正恩朝鮮労働党総書記と共に調印。北朝鮮はウクライナ侵攻を続けるロシアに兵士を派遣するなど、ロシアとの関係を深めており、条約発効を受け多方面にわたるロ朝協力がさらに加速しそうだ。
 北朝鮮のキム・ジョンギュ外務次官とロシアのルデンコ外務次官が4日、モスクワで批准書交換議定書に署名した。ロ朝は11月に国内での批准手続きをそれぞれ終えていた。朝鮮中央通信は条約について「国際的な戦略的安定を担保する安全保障装置だ」と強調した。
 条約は、一方が武力侵攻を受けた場合「遅滞なく保有する全ての手段で軍事および他の援助を提供する」と定めており、事実上の軍事同盟と評される。新条約発効に伴い、2000年に結ばれた「友好善隣協力条約」は失効した。 

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