秋以降に上昇へ
ウェルスリード代表取締役・浜島成士郎氏 2025年07月14日 14時26分
米国株の株価収益率(PER)が高い。今月下旬から本格化する米企業の2025年第2四半期決算で業績の先行きを示せないと、割高なPERを許容できなくなる。米国株に続き日本株も夏場の調整を余儀なくされるものの、秋以降に上昇すると見込む。
日本では20日、参院選の投開票日を迎える。米関税政策を巡って日米貿易交渉が厳しさを増す中、与党の苦戦が伝えられている。国政の停滞は外国人投資家の「失望売り」につながりやすい。その場合、日経平均株価の下値めどは3万7000円前後だ。
10月末から日本企業の中間決算が相次ぐが、関税の影響が判明していれば、悪材料出尽くしで日本株は上がっていくだろう。
ただし、これまでの上昇をけん引した東証改革や資産運用立国といったドライバーが見当たらない。下押し圧力が強く働き、日経平均の4万1000円超えは来春になるのではないか。