日本経済への期待で上昇
りそなアセットマネジメント・チーフ・ストラテジスト黒瀬浩一氏 2024年07月08日 14時38分

 日本経済の成長への期待から、日経平均株価は年末にかけて上昇基調に乗ると思われる。年末までの予想レンジは4万1000~4万4000円。
 7月頭に日経平均と東証株価指数(TOPIX)は史上最高値を更新した。好業績期待から幅広い業種に買いが入り、一気に上昇した。
 東証が株価純資産倍率(PBR)1倍割れ企業に改革を求め、自社株買いや株主還元が活発化した。物言う株主の存在感も強まっている。企業の意識が変われば業績改善につながる。「内側から日本株の変革が起きている」と言えるだろう。非上場企業に投資するプライベート・エクイティー・ファンドが上場企業の買収にも積極的になり始めたことも、株高要因になっている。
 一方、米国経済のソフトランディング(軟着陸)が成功しなかった場合、米株は一気に低迷し、日本株にもマイナスの影響を与えると思われる。

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