自民39議席、公明は過去最低=国民4倍超、参政14―立民22、維新7【25参院選】 2025年07月21日 06時12分

 参院選(20日投開票)は21日、改選124と非改選の欠員1補充を合わせた全125議席が確定した。自民党は選挙区27、比例代表12の計39議席で、公明党は過去最低の8議席。自公で47議席となり、非改選(75)と合わせて参院でも過半数割れとなった。
 自民は、全32ある改選数1の「1人区」で東北や四国を中心に18選挙区で敗北。改選数2以上の複数区では千葉、東京で2議席目を得られず、大阪では議席を確保できなかった。
 改選14議席の公明は選挙区4、比例4の計8議席。東京、大阪、兵庫、福岡で議席を維持したものの、埼玉、神奈川、愛知で議席を逃した。参院選の選挙区で全勝を逃すのは2007年以来18年ぶり。
 改選22議席の立憲民主党は選挙区15、比例7の計22議席にとどまった。1人区の青森、宮城、新潟、長野などで勝利したが、複数区の茨城や福岡で議席を維持できなかった。
 国民民主党は埼玉や千葉に加え、東京では2議席を獲得。選挙区10、比例7の計17議席と改選4議席から4倍超になった。非改選5議席と合わせ参院で予算を伴う法案の単独提出が可能となる21議席以上を確保した。
 参政党は選挙区7、比例7の計14議席と躍進。茨城、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の各選挙区で勝利した。参院で予算を伴わない法案の単独提出が可能となる11議席以上を確保した。
 日本維新の会は選挙区3、比例4の計7議席で改選6議席を上回った。地盤の大阪で2議席を獲得し、前原誠司共同代表のお膝元の京都でも議席を得た。
 共産党は選挙区1、比例2の計3議席を獲得したが、同党の比例獲得議席としては過去最低。れいわ新選組は比例3議席を確保し、日本保守党は比例2議席を得た。保守が参院で議席を獲得するのは初めて。
 社民党と政治団体「チームみらい」はそれぞれ比例1議席を獲得した。兵庫の泉房穂氏ら無所属は8選挙区で議席を得た。
 参院選は選挙区に350人、比例に172人の計522人(うち女性152人)が立候補した。 

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