〔NY石油〕WTI4日ぶり反落、65.11ドル=月間では7%超高(30日) 2025年07月01日 05時33分
【ニューヨーク時事】週明け30日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、主要産油国による増産観測が強まる中を4営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は前週末清算値(終値に相当)比0.41ドル(0.63%)安の1バレル=65.11ドルだった。9月物の清算値は0.22ドル安の63.85ドル。8月物は月間では7.11%上昇した。
27日の相場は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が7月6日の会合で、過去3カ月と同水準の日量41万1000バレルの増産を決定する可能性があるとの報道が上値を抑え、小幅高で終了。この日も増産報道が材料視される中、需給が緩むとの見方が一段と強まり、売りが先行した。
また、イスラエルとイランの停戦合意がこれまでのところ維持されていることで、中東情勢の緊迫化を背景としたエネルギー供給不安が後退したことも、圧迫要因となった。
一方、外国為替市場では対ユーロでドル売りが優勢。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、下値を支えた。相場は前週に週間で12%超下げており、安値拾いの買いも入りやすく、下げ幅は限定的だった。
▽ガソリン=続落。7月物の清算値は1.00セント安の1ガロン=207.98セント。月間では2.03%高。
▽ヒーティングオイル=反発。7月物の清算値は3.86セント高の1ガロン=234.58セント。月間では16.29%高。