主要分野で米に市場開放要求=EU、「一律関税」は応じる―報道 2025年07月01日 09時47分

欧州連合(EU)のシェフチョビッチ欧州委員(通商・経済安全保障担当)=6月30日、ベルギー・ブリュッセル(EPA時事)
欧州連合(EU)のシェフチョビッチ欧州委員(通商・経済安全保障担当)=6月30日、ベルギー・ブリュッセル(EPA時事)

 【ワシントン時事】米ブルームバーグ通信は30日、欧州連合(EU)が米国との貿易交渉で、半導体や医薬品、酒類、航空機など主要分野の米国市場開放を目指し関税引き下げを求めていると報じた。トランプ政権が発動した自動車や鉄鋼・アルミニウムへの追加関税を巡っては、低関税枠の設定や免除措置を要求。一方、米国によるほぼ全ての貿易相手国・地域を対象にした相互関税の「一律10%」賦課は、基本的に受け入れる方針だ。
 EUのシェフチョビッチ欧州委員(通商・経済安全保障担当)は、交渉のため週内に訪米する。トランプ大統領はEUに対して50%の関税を課すべきだと発言したことがあり、これについては発動を延期してきたが、関税引き上げの猶予期限は7月9日に迫っている。 

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