首相側近、汚職で拘束=公共事業巡り見返り受領か―スペイン 2025年07月01日 06時03分
【パリ時事】スペイン捜査当局は30日、公共事業発注の見返りに業者から金銭を受領したとして、汚職の疑いで、サンチェス首相の側近だったサントス・セルダン前下院議員(56)を拘束した。地元メディアが伝えた。
セルダン氏は中道左派与党・社会労働党のナンバー3だった。しかし、6月に事件が明るみに出ると、議員を辞職。容疑は否認し、「政治的迫害」の被害者だと潔白を主張しているという。
一方、捜査当局は、セルダン氏がサンチェス政権の元閣僚らと交わした会話の録音データを入手。「違法な利益を仲間内で分配する責任者」(スペイン通信)だったとみて、調べを進める。事件が広がりを見せれば、政権にとって大きな打撃となるのは必至だ。