〔米株式〕NYダウ大幅続伸、一時500ドル高=ナスダックも高い(24日午後) 2025年06月25日 01時55分

 【ニューヨーク時事】24日午後のニューヨーク株式相場は、トランプ米大統領がイスラエルとイランの停戦発効を宣言したことを受けて、中東情勢緊迫化への懸念が後退し、大幅続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時前日終値比で500ドル超上伸した。ダウは午後0時40分現在、前日終値比493.23ドル高の4万3075.01ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は289.51ポイント高の1万9920.48。
 トランプ米大統領は23日、自身のSNSでイスラエルとイランが「完全かつ全面的な停戦」に合意したと発表した。停戦発効後にはイスラエルとイラン両国がともに停戦違反を表明するなど、停戦を維持できるか予断を許さないものの、中東情勢緊迫化を巡る過度の警戒感が後退。原油先物相場の下落を背景とした買いが入っている。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は24日、下院金融サービス委員会で証言した。トランプ政権の高関税政策が今後物価を押し上げる可能性を懸念、利下げ判断に際して経済動向を「当面、見守る良い位置にある」との見解を示した。ボウマンFRB副議長やウォラー理事が前週から今週にかけて7月の利下げを相次いで支持する中、パウエル氏は様子見姿勢を改めて堅持した。
 米民間有力調査機関コンファレンス・ボード(CB)が発表した6月の消費者景気信頼感指数は93.0と、市場予想(ロイター通信調べ)の100.0を下回ったが相場の反応は限定的となっている。
 個別銘柄では、原油先物相場の下落を受け、シェブロンが安い。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やメルクも軟調に推移している。一方でアマゾン・ドット・コムやアメリカン・エキスプレス、ゴールドマン・サックスの上げが目立つ。

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