〔東京株式〕下落=米のイラン空爆を嫌気(23日前場) 2025年06月23日 11時48分

 (前引け)【プライム】午前の日経平均株価は前週末比227円60銭安の3万8175円63銭で終了した。米国によるイランの核施設空爆が投資家心理を冷やし、半導体関連銘柄などを中心に売りが優勢となった。半面、内需株や防衛関連株が値上がりし、日経平均を下支えした。東証株価指数(TOPIX)は17.06ポイント安の2754.20。
 57%の銘柄が値下がりし、40%が値上がりした。出来高は7億9677万株、売買代金は1兆9662億円。
 業種別株価指数(33業種)は非鉄金属や電気機器、鉄鋼が下落率上位。半面、鉱業や建設業などが上昇した。
 【スタンダード】スタンダードTOP20は軟調。出来高3億2904万株。
 【グロース】グロース250とグロースCoreはともに下落。

 (10時15分)日経平均株価は一時前週末比300円超下落した。アドバンテス〈6857〉や東エレク〈8015〉など半導体銘柄の売りが優勢となり、日経平均を押し下げた。米国によるイランの核施設攻撃が嫌気されたほか、米政権による半導体の対中輸出規制強化を巡る一部報道を受けて前週末の米国市場で関連銘柄が下落したことが響いた。半面、原油相場上昇への思惑から石油など資源関連銘柄は値上がりしている。
 市場関係者は「戦闘が中東以外の地域に飛び火する可能性は低く、地域が限定された地政学リスクは短期間で消化する傾向にある」(大手証券)と指摘。売り一巡後は下げ幅を縮める展開となっている。

 (寄り付き)日経平均株価は前日比142円54銭安の3万8260円69銭と下落して始まった。米国がイスラエルと交戦するイランを攻撃したことを受け、売りが先行している。

前日からの主な出来事