米中首脳、週内にも電話会談=貿易交渉、輸出規制で対立 2025年06月03日 06時52分

【ワシントン時事】米政権は2日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席の電話会談が今週にも行われると明らかにした。中国がレアアース(希土類)など重要鉱物の輸出規制を続けていることに米側は反発。両首脳の会談で打開の余地を探るとみられる。
レビット大統領報道官は、両首脳は今週会談するだろうと発言した。具体的な日程には触れなかった。
トランプ氏は、習氏との電話会談の実現に意欲を見せてきた。ベセント財務長官は1日、「すぐに」電話会談するとの見通しを示した。
米中は互いに100%超の高関税をかけ合い、貿易が事実上停止。5月にスイスで開いた協議で115%の関税引き下げで合意し、90日間の停止期間を設けた。だが、貿易交渉は停滞し、トランプ氏は5月30日、「中国は合意を完全に破った」とSNSで主張。中国に対するいらだちを示した。
ベセント氏は、中国側が解除することで合意した重要鉱物の輸出規制を続けていると批判。米側は合意違反と主張しており、この対立が交渉停滞の理由だと報じられている。米中の緊張が高まる中、トップ同士の会談で折り合いをつけられるか、不透明感は拭えない。