〔米株式〕ダウ3日続伸、137ドル高=ナスダックはほぼ横ばい(19日) 2025年05月20日 05時48分

 【ニューヨーク時事】週明け19日のニューヨーク株式相場は、米医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループを含むヘルスケア関連銘柄などが買われ、3営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比137.33ドル高の4万2792.07ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は4.36ポイント高の1万9215.46で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比2億6749万株減の9億4991万株。
 ユナイテッドヘルスは8%超高と、ダウをけん引。先週には2025年通期の業績見通しを撤回したほか、米司法省がメディケア(高齢者向け公的医療保険)に関連する不正行為の疑いで同社を捜査していると報じられたことなどが嫌気されて短期的に大幅に下げていたが、前週末に続きこの日も買い戻しが入った。
 前週末の格付け大手ムーディーズ・レーティングスによる米国債の格下げを受けて、ダウは朝方に売りが先行し、一時310ドル超下げた。米国の財政悪化が改めて注目される中で米国債が大きく売られ、米長期金利が上昇。米株の割高感が意識される中で、これまで買われてきた銘柄を中心に利益確定の売りが先行した。
 そのほかの個別銘柄ではメルクは1.5%高、アムジェンは1.3%高、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は0.8%高だった。エヌビディアは0.1%上昇した。
 一方で、シェブロンは1.4%安。ゴールドマン・サックスは1.1%安、JPモルガン・チェースは1.0%安だった。

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