〔NY外為〕円、146円台後半(14日) 2025年05月15日 06時39分

 【ニューヨーク時事】14日のニューヨーク外国為替市場では、海外市場で優勢となった円買い・ドル売りの流れが終日継続し、円相場は1ドル=146円台後半に上昇した。午後5時現在は146円72~82銭と、前日同時刻(147円43~53銭)比71銭の円高・ドル安。
 米韓高官が5日に為替協議を行ったとの一部報道をきっかけに、ドルが対韓国ウォンで急落。ドル売りの流れが対円相場にも波及し、海外市場では円買い・ドル売りが先行した。ニューヨーク市場入りしてからもその流れは変わらず、146円22銭で取引を開始した。
 4月の米消費者物価指数(CPI)でインフレの落ち着きが示唆されたことを受け、前日の相場は主要通貨に対し、ドルが下落。この日は目立った米経済指標の発表がなく、終日にわたり円高・ドル安地合いが続いた。ただ、この日は米長期金利の指標である10年債利回りが上昇したことから、円の上値は重かった。
 4月の米卸売物価指数(PPI)や小売売上高、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言機会を翌15日に控え、様子見姿勢も強かった。
 FRBのジェファーソン副議長はこの日の講演で、現行の政策金利が今後の経済動向に対応する上で「良い位置にある」との見方を表明した。
 一方、米下院歳入委員会は、企業や家計向けの新たな減税を盛り込んだ税制改革法案を承認。トランプ米大統領の「看板政策」である大規模減税の実現に向けた進展が見られた。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1169~1179ドル(前日午後5時は1.1180~1190ドル)、対円では同163円92銭~164円02銭(同165円00~10銭)と、1円08銭の円高・ユーロ安。

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