〔米株式〕ダウ続落、89ドル安=ナスダックは高い(14日) 2025年05月15日 06時06分

 【ニューヨーク時事】14日のニューヨーク株式相場は主要な米経済指標の発表を控える中、利益確定の売りが出て続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比89.37ドル安の4万2051.06ドルで終了。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は136.73ポイント高の1万9146.81で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比4355万株減の11億5751万株。
 市場関係者はトランプ米政権の高関税政策が及ぼす景気や物価への影響を見極めようと、15日発表される4月の米卸売物価指数(PPI)や小売売上高の発表を注視している。同日には米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演も予定されている。
 この日はヘルスケア関連銘柄などが軟調で、メルクは4%超下げた。ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は1.4%安、アムジェンは3.0%安だった。
 一方で一部ハイテク銘柄は上伸し、エヌビディアは4.2%高、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は4.7%高となった。両社はサウジアラビアの政府系ファンドが所有する人工知能(AI)新興企業「ヒュメイン」との業務提携を発表した。
 そのほかの個別銘柄では、アマゾンは0.5%安、アップルは0.3%安。ボーイングは0.6%高となった。同社はカタール政府からの大型受注を獲得した。

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