〔NY外為〕円、147円台半ば(13日) 2025年05月14日 06時33分
【ニューヨーク時事】13日のニューヨーク外国為替市場では、インフレの落ち着きを示す米経済指標を受けて、円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=147円台半ばに上昇した。午後5時現在は147円43~53銭と、前日同時刻(148円40~50銭)比97銭の円高・ドル安。
米労働省が朝方発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.3%上昇(前月2.4%上昇)。伸び率は3カ月連続で鈍化し、2021年2月以来4年2カ月ぶりの低水準となった。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は2.8%上昇と、市場予想と一致した。米関税政策の影響が今後数カ月間に物品価格の上昇を招くと警戒されている一方、足元でインフレ鈍化を示す結果を受け、市場は円買い・ドル売りで反応。円はじりじりと買い進まれ、一時147円38銭まで上伸した。
このほか、東京取引時間での加藤勝信財務相による「米財務長官と引き続き為替を議論する」との発言を受け、米国側から円安是正を要請されるとの警戒感がくすぶっており、円買い・ドル売りの流れを支えたもよう。
一方で、米中貿易合意を受け、米経済のリセッション(景気後退)懸念が和らぐ中、相対的に安全資産として買われてきた円の上値は重かった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1180~1190ドル(前日午後5時は1.1082~1092ドル)、対円では同165円00~10銭(同164円59~69銭)と、41銭の円安・ユーロ高。