塩野義、鳥居薬品を買収=総額1600億円、JTは医薬撤退 2025年05月07日 19時02分

日本たばこ産業(JT)傘下の鳥居薬品買収で合意した塩野義製薬の手代木功会長兼社長(中央)。右は鳥居の近藤紳雅社長、左はJTの嶋吉耕史副社長=7日午後、東京都千代田区
日本たばこ産業(JT)傘下の鳥居薬品買収で合意した塩野義製薬の手代木功会長兼社長(中央)。右は鳥居の近藤紳雅社長、左はJTの嶋吉耕史副社長=7日午後、東京都千代田区

 塩野義製薬は7日、日本たばこ産業(JT)傘下の鳥居薬品を買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)を実施した上でJTの保有株をすべて取得し、完全子会社化を目指す。買収総額は約1600億円。JTは鳥居株以外の医薬品事業も塩野義に譲渡し、撤退する。
 塩野義は買収により、鳥居薬品が強みとする皮膚疾患領域で相乗効果を見込むほか、JTの創薬基盤を活用し、販路拡大につなげる。塩野義の手代木功会長兼社長は東京都内で記者会見し、「創薬型製薬企業としての強みを進化させる取り組み。理想に近い組み合わせだ」と述べた。 

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