〔NY外為〕円、147円近辺(24日) 2025年07月25日 06時18分

 【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米政権と各国の貿易協議進展への期待や堅調な米雇用指標を背景に円売り・ドル買いが優勢となり、円は1ドル=147円近辺に下落した。午後5時現在は146円93銭~147円03銭と、前日同時刻(146円41~51銭)比52銭の円安・ドル高。
 日米関税交渉がまとまり、米政権と欧州連合(EU)や中国との合意も近いとの観測が高まった。貿易摩擦による米経済への打撃に対する不安が和らぎ、米長期金利が上昇。この日発表された先週の新規失業保険申請件数が雇用の底堅さを示す内容だったことも米金利を押し上げ、ドル買いが先行した。
 この日の東京時間の昼頃にかけては、日米関税交渉の合意を受け日銀の利上げ観測が広がったことなどを受けて円買い・ドル売りが進み、145円80銭台まで円高が進んだ。ただ、手掛かり材料に欠ける中、ドルを買い戻す動きに押され、ニューヨーク市場の取引開始時には146円49銭まで下落。ニューヨーク時間にさらに水準を切り下げた。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1743~1753ドル(前日午後5時は1.1769~1779ドル)、対円では同172円64~74銭(同172円38~48銭)と、26銭の円安・ユーロ高。

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