〔NY金〕続落、3373.50ドル(24日) 2025年07月25日 03時13分

 【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米関税交渉の進展に期待が広がる中で安全資産としての金が売られ、続落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比24.10ドル(0.71%)安の1オンス=3373.50ドル。
 トランプ米大統領が22日夜、日本との関税交渉が合意に達したと発表。英紙フィナンシャル・タイムズも米国と欧州連合(EU)が通商合意に近づいていると報じた。米国とその他の貿易相手国との交渉も進展するとの楽観的な見方が強まる中、これまで関税を巡る不透明感を背景に買われてきた金は前日からの売りが継続した。キトコの上級市場アナリスト、ジム・ワイコフ氏は「この日は短期筋による利益確定の売りが先行した」と述べた。
 米労働省が24日発表した新規の失業保険申請(季節調整済み)は、19日までの1週間で前週比4000件減の21万7000件と、市場予想(ロイター通信調べ)の22万6000件よりも良好な内容だった。底堅く推移する米雇用関連指標を受け、連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに動きにくくなるとの観測も強まり、金の重しとなった面もある。

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