7月都内物価、2.9%上昇=4カ月ぶり3%割れ―総務省 2025年07月25日 08時37分

総務省が25日発表した7月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が110.5と、前年同月比2.9%上昇した。エネルギーがマイナスに転じたことで4カ月ぶりに3%を割った。
エネルギーは0.8%下落した。電気代は0.5%、都市ガス代は1.5%、それぞれ下がった。前年に政府が補助金を終了し、価格が大きく上昇した反動が出た。
水道料は34.6%低下。都が実施している水道の基本料金無償化が寄与した。
生鮮食品を除く食料は7.4%上昇し、伸び率は前月(7.2%)から拡大した。このうち米類は81.8%上昇。高止まりが続くが、上げ幅は3カ月連続で縮小した。米類の調査対象はコシヒカリなど単一銘柄米だが、政府備蓄米の放出などで徐々に価格が落ち着いてきた可能性がある。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.9%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.1%、それぞれ上昇した。