〔米株式〕ダウ5日続伸、114ドル高=統計・決算控え様子見(28日) 2025年04月29日 05時50分
【ニューヨーク時事】週明け28日のニューヨーク株式相場は、主要な米経済指標や企業決算の発表を控えて様子見ムードが広がる中、5営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比114.09ドル高の4万0227.59ドル(暫定値)で終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は16.81ポイント安の1万7366.13で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比2133万株増の9億7863万株。
週内には3月の米個人消費支出(PCE)物価指数や4月の雇用統計などの重要統計に加え、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、アップルなどのハイテク大手の決算発表を控えている。日系証券筋は米中の貿易摩擦激化と関税引き上げによる業績への影響を注視していると説明。「アマゾンについては販売する中国製品の輸入状況などが気になっている」と話した。アップルは0.4%高、マイクロソフトは0.2%安、アマゾンは0.7%安となった。
一方、中国情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が人工知能(AI)向け半導体のテストを準備しており、米エヌビディア製の半導体からの乗り換えが期待されているとの報道が重荷となり、同社株は2%超下げた。
またベセント米財務長官は27日、対中関税協議が進行中とのトランプ大統領の説明の事実確認を避け、トランプ氏が中国の習近平国家主席と会談したかどうかは分からないと説明。米中間の貿易交渉をめぐる主張に食い違いが見られる中で、交渉の先行き不透明感が根強く、相場の上値を抑えた。
そのほかの個別銘柄は、ボーイングは2.4%高、IBMは1.6%高。コカ・コーラは0.2%安だった。