〔NY外為〕円、142円台後半(24日) 2025年04月25日 06時55分
【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク外国為替市場では、米中貿易戦争を巡る根強い懸念を背景に円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=142円台後半に上昇した。午後5時現在は142円56~66銭と、前日同時刻(143円42~52銭)比86銭の円高・ドル安。
日米財務相会談が注目される中、海外市場の円買い・ドル売りの流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場は142円59銭で取引を開始した。
中国商務省の何亜東報道官は24日の記者会見で、関税引き下げに向けた対米貿易交渉について「(米側が)誠意を示す必要がある」と強調。米国に対して145%に上る対中追加関税の撤回を求め、対米関税協議に関しては「現時点では行われていない。協議が進んだなどというのは事実に基づいていない」と述べた。米中貿易摩擦が緩和に向かうとの期待が後退し、ドル売りを促した。
日系証券筋は、「米中交渉の進展が確認されず、トランプ政権の政策の一貫性が乏しい中、主要通貨に対してドル売りが進みやすい状況だ」と分析した。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1384~1394ドル(前日午後5時は1.1308~1318ドル)、対円では同162円42~52銭(同162円29~39銭)と、13銭の円安・ユーロ高。