〔NY外為〕円、158円近辺(14日) 2025年01月15日 08時03分

 【ニューヨーク時事】14日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を眺めて円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=158円近辺に下落した。午後5時現在は157円91銭~158円01銭と、前日同時刻(157円43~53銭)比48銭の円安・ドル高。
 この日のニューヨーク市場は157円86銭で取引を開始。米労働省が朝方発表した昨年12月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇と、市場予想(0.3%上昇=ロイター通信調べ)を下回った。エネルギーと食料品を除いたコア指数は前月比横ばいと、予想(0.3%上昇)を下回った。これを受け、米長期金利が低下した場面では円買い・ドル売りの流れが先行したものの、一時的な動きにとどまった。
 その後は、米長期金利が上昇に転じたことを背景にドルの買い戻しが見られる中、円は157円台後半から158円台前半のレンジを弱含みに推移した。翌15日に発表される昨年12月の消費者物価指数(CPI)の内容を見極めたいとの思惑も強かった。
 一方、ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁はこの日行った講演で、経済回復を巡り「不均衡が生じている」と述べ、住宅需要が供給を大幅に上回り、コスト高を招いていることや地域経済に影響が出ていることを問題点に挙げた。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の展望には言及しなかったため、相場への影響は限定的だった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0303~0313ドル(前日午後5時は1.0240~0250ドル)、対円では同162円75~85銭(同161円25~35銭)と、1円50銭の円安・ユーロ高。

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