〔米株式〕ダウ続伸、221ドル高=インフレ圧力緩和(14日) 2025年01月15日 06時39分

 【ニューヨーク時事】14日のニューヨーク株式相場は、インフレ圧力緩和を示唆する米経済指標を受け続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比221.16ドル高の4万2518.28ドルで終了。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は43.71ポイント安の1万9044.39で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比7948万株減の9億4338万株。
 米労働省が朝方発表した昨年12月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇と、市場予想(0.3%上昇)を下回った。インフレ再燃に対する警戒感が和らぎ、買い安心感が広がったことが相場を下支えした。
 一方、翌日に米消費者物価指数(CPI)や、企業決算の本格化を控える中、様子見ムードも漂った。内容を見極めたいとの思惑から持ち高調整の売りも出たため、ダウは一時マイナス圏に沈んだ。
 ダウ構成銘柄は、キャタピラーが2.5%高、決算への期待感からゴールドマン・サックスが1.5%高、JPモルガン・チェースが1.3%高。バイデン政権が打ち出した人工知能(AI)向け先端半導体の輸出規制強化策が嫌気されたエヌビディアは1.1%安、ナイキは1.3%安、メルクは1.3%安だった。

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