〔NY金〕反発、2682.30ドル(14日) 2025年01月15日 05時55分
【ニューヨーク時事】14日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、市場予想を下回る米卸売物価指数(PPI)を受けて買いが優勢となり、反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比3.70ドル(0.14%)高の1オンス=2682.30ドル。
米労働省が14日発表した昨年12月の卸売物価指数は前月比0.2%上昇と、市場予想(ロイター通信調べ)の0.3%上昇を下回り、インフレ緩和傾向が示唆された。発表を受けて外国為替市場は対ユーロでドルが弱含んだことから、ドル建てで取引される商品の割安感が意識され、買いにつながった。ただ、米長期金利の高止まりで、利回りを生まない商品の投資妙味が薄れたことが重荷となり、相場はかろうじてプラス圏で引けた。
市場関係者の間では、ドル高と長期金利の高止まりが当面金相場の向かい風となる可能性が高いとの声が聞かれた。一方、リスク分散の投資先として金需要が高まっていることが、弱材料を相殺するとの見方もあった。