〔米株式〕NYダウ続伸、89ドル高=ナスダックも高い(14日午前) 2025年01月15日 00時26分
【ニューヨーク時事】14日午前のニューヨーク株式相場は、米卸売物価指数が市場予想を下回ったことで買い安心感が広がり、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比89.31ドル高の4万2386.43ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は41.45ポイント高の1万9129.55。
米労働省が朝方発表した昨年12月の卸売物価指数(PPI)は、前月比0.2%上昇と、市場予想(ロイター通信調べ)の0.3%上昇を下回った。前年同月比では3.3%上昇(予想は3.4%上昇)だった。指数の伸びが市場予想から下振れしたことを受け、足元のインフレ再燃への警戒感が和らぎ、前日に値を下げたエヌビディアをはじめハイテク株の一角の買いが活発化。ダウは一時200ドル余り上昇した。
米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の金融緩和に対して慎重姿勢を示す中、市場は翌15日発表の米消費者物価指数(CPI)でさらにインフレ動向を見極めたいとの思惑が広がっている。
この日午後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持つニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が発言を予定しており、金融政策に関して言及があるか注目を集めている。
個別銘柄でが、セールスフォース、キャタピラーがともに2%超高となり、ダウ平均の上げを先導。シャーウィン・ウィリアムズ、ゴールドマン・サックスは1%超上伸している。エヌビディアは0.6%高としっかり。一方、メルク、アムジェンは1%超下落。このほか、一戸建ての住宅の建設・販売を手掛けるKBホームは約11%上伸。今年の住宅販売予想を引き上げたことが好感されている。