〔NY金〕続落、2647.40ドル(6日) 2025年01月07日 05時31分

 【ニューヨーク時事】週明け6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の上昇を背景に売りが優勢となり、反落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前週末比7.30ドル(0.27%)安の1オンス=2647.40ドル。
 トランプ次期米大統領による関税強化策が一部に限定されるとの米紙の報道を受け、米長期金利は朝方に一時低下。ただ報道が消化されると、国債入札を前にした警戒感から長期金利が上昇に転じたため、金利を生まない金の投資妙味が薄れた。金は2624ドル付近まで値を下げる場面があった。
 一方で、外国為替市場では対ユーロでドルが弱含んだ。ドル建てで取引される金の割安感が意識されたことから、買いが入りやすく、下値は限定的だった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事は6日の講演で、労働市場やインフレが想定以上に強いことを踏まえ、一段の利下げを「より慎重に進めることができる」と発言した。利下げへの慎重姿勢を示したことも、相場を圧迫した。

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