〔NY石油〕WTI続伸、74ドル台(6日午前) 2025年01月07日 00時20分
【ニューヨーク時事】週明け6日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米欧での寒冷天候の予報を背景に暖房油需要が高まるとの観測から買われ、続伸している。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は午前10時現在、前週末清算値(終値に相当)比0.95ドル高の1バレル=74.91ドル。
米北東部や欧州の複数の地域で寒波が見込まれており、暖房油の需要が高まるとの期待感が原油相場を押し上げている。さらに、トランプ次期米大統領が打ち出す関税強化策が限定的な対象にとどまるとの一部報道を受け、対ユーロでドル売りが優勢。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、支援要因となっている。
また、米メディアは6日、関係筋の話として、バイデン米政権がロシア産原油を輸送するタンカー企業などに大規模な追加制裁を科すと報道。供給混乱をめぐる警戒感も強まった。