〔米株式〕ダウ5日続伸、742ドル高=連日の史上最高値(16日) 2024年07月17日 05時45分

 【ニューヨーク時事】16日のニューヨーク株式相場は、米国が経済成長を維持しながらインフレも落ち着く「ソフトランディング(軟着陸)」を実現するとの期待が高まったことを背景に、5営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比742.76ドル高の4万0954.48ドルと2日連続で史上最高値を更新して終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は36.77ポイント高の1万8509.34で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比8279万株増の9億5777万株。
 この日発表された6月の米小売売上高は前月比横ばいで、市場予想を上回った。前月の数値も上方修正され、市場で「消費は減速しているが、過度に落ち込んでいない」(日系証券)と好意的に受け止められた。景気動向に敏感とされるメーカーや金融、小売りなど幅広い銘柄が買われた。
 米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げ開始観測や、11月の大統領選でトランプ前大統領が勝利するとの予想も引き続き買いを支えた。一方、これまで米株高をけん引してきた半導体大手エヌビディアなど大型IT株には利益確定の売りが出た。
 ダウ銘柄では、決算発表の内容が好感されたユナイテッドヘルス・グループが6.5%高、キャタピラーが4.3%高、ボーイングが3.9%高、ホーム・デポが3.0%高、ダウが2.7%高、アメリカン・エキスプレスとマクドナルドがいずれも2.3%高。一方、メルクが2.1%安、マイクロソフトが1.0%安。

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