〔NY石油〕WTI続落、80ドル台(16日午前) 2024年07月16日 23時29分

 【ニューヨーク時事】16日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中国の景気先行き懸念が引き続き重しとなり、続落している。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は午前9時53分現在、前日清算値(終値に相当)比1.20ドル安の1バレル=80.71ドル。
 中国国家統計局が前日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比4.7%増と、伸び率が前期から大きく減速。政府が年間目標に掲げる水準の「5%前後」および市場予想(5.1%増=ロイター通信調べ)をともに下回った。この日も、エネルギー消費大国である中国の景気先行き不安が原油相場を圧迫。中国の石油需要拡大への楽観的な見通しに対して懐疑的な見方が浮上する中、朝方は一時的に原油売りが加速。相場は80ドル割れを試す場面もあった。
 一方、米商務省が朝方発表した6月の小売売上高は前月比横ばい。市場予想(0.3%減)を上回ったが、反応は限定的だった。

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