〔米株式〕NYダウ続伸、一時500ドル超高=ナスダックは安い(16日午前) 2024年07月16日 23時25分

 【ニューヨーク時事】16日午前のニューヨーク株式市場は、6月の米小売売上高が市場予想を上回ったことを好感した買いに、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比で一時500ドル超上げ、取引時間中としての最高値を更新した。ダウは午前10時10分現在、前日終値比480.64ドル高の4万0692.36ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は68.61ポイント安の1万8403.96。
 米商務省が16日発表した6月の小売売上高は前月比横ばいと、市場予想(ロイター通信調べ)の0.3%減を上回った。変動の激しい自動車・同部品を除くと0.4%増加(同予想0.1%増)だった。9月を含めて年内3回の米利下げ観測が強まる中、米消費動向が堅調となったことで、景気後退を伴わずにインフレが鈍化する「ソフトランディング(軟着陸)」の状況にあるとの認識が広がった。
 また、米金融大手バンク・オブ・アメリカが16日に発表した2024年4~6月期決算は、増収減益だった。ただ、米メディアによると、売上高に当たる純営業収益と調整後の1株当たり利益は、ともに市場予想を上回った。モルガン・スタンレーの4~6月期決算は増収増益で堅調となった。決算発表シーズンを迎えて米主要企業の業績に期待が広がり、株価を支えている。
 個別銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループが上昇。4~6月期決算では売上高、1株当たり利益ともに市場予想を上回った。このほか、アマゾン・ドット・コムが堅調。アドビが15日公表したデータによると、16日から2日間にわたって開催されるアマゾンの有料会員向けセール「プライムデー」の売上高が過去最高を記録する見通しだという。

前日からの主な出来事