年末に向け高値 2024年07月16日 14時25分

丸三証券投資情報部次長・小松崎直樹氏
 東京株式市場は6月下旬以降、米インフレ鈍化による投資家心理の改善を追い風に、取引水準を切り上げてきた。日経平均株価は年末に向け、4万5000円の高値を目指すとみている。
 7月後半から本格化する決算発表では、円安を受けて製造業の業績進捗(しんちょく)率が高くなりそうだ。最近の日経平均は上昇が急速で過熱感も伴っていたため、一定の売り圧力も想定されるが、底値は4万円程度と堅いだろう。
 株価をけん引してきたのは半導体や電子部品関連、重工大手など外需関連の銘柄だが、今後は国内売上高比率が高いITサービスなどに物色が広がる可能性がある。
 11月の米大統領選はトランプ氏が再選される確率が高まった。関税引き上げなどでインフレが再燃し、長期金利が上昇すれば株価の重荷となる一方、円安が進行すれば日本株には押し上げ要因となる。日経平均には好悪両面の材料が想定される。

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