目先堅調も年末に向け調整 2025年06月26日 14時44分
のぞみフィナンシャルアドバイザーズ社長・平田順氏
日経平均株価は、目先は堅調な展開が予想されるが、米国の関税政策の影響が表面化するのはこれからで、年末に向けて調整色が強まる可能性がある。
足元は短期筋による円買い・株式先物売りの巻き戻しや、配当の再投資、企業の自社株買いなど好需給関係から、日経平均は3万9000~4万円を目指す動きが想定される。中東情勢の緊迫化懸念の後退も投資家心理を上向かせるだろう。
しかし、米国との関税交渉の行方が定まっていない。自動車の追加関税引き上げ懸念があるほか、医薬品、半導体に関する関税の行方も不透明なままだ。これらの政策次第で企業業績への影響は大きくなり、投資家心理を悪化させることになるだろう。そうなれば、日経平均は3万7000円を割り込む可能性もあるとみている。
当面は、関税の影響を受けない内需株や中小型のソフトウエア株などに注目している。