EU首脳会議が開幕=対ロ制裁や中東情勢協議 2025年06月26日 18時57分

26日、ブリュッセルで、欧州連合(EU)の首脳会議に臨むEUのコスタ大統領(右)とカラス外交安全保障上級代表(外相)(EPA時事)
26日、ブリュッセルで、欧州連合(EU)の首脳会議に臨むEUのコスタ大統領(右)とカラス外交安全保障上級代表(外相)(EPA時事)

 【ハーグ時事】欧州連合(EU)は26日、ブリュッセルで2日間の日程で首脳会議を開いた。ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対する追加制裁の採択を目指すとともに、中東情勢の緊迫化への対応などを協議する予定。EUの競争力強化を含む経済面での課題についても意見を交わす見通しだ。
 EUのコスタ大統領は12日付の招集状で、「より競争力があり、安全で自律した欧州を市民のために築くという共通の目標を前進させる」などと訴えた。
 会議では、EUとして第18弾となる対ロシア制裁が主要議題の一つとなる。ロシアの戦費調達を抑えるため、ロシア産原油の価格上限を現行の1バレル=60ドル(約8700円)から45ドル(約6500円)に引き下げることなどが検討されている。EUは2027年末までにロシア産エネルギーの輸入を禁止する方針で、これに反対するスロバキアやハンガリーが追加制裁に難色を示している。 

海外経済ニュース