〔東京外為〕ドル、143円台前半=実需買い一巡後は伸び悩む(15日正午) 2025年04月15日 12時02分

 15日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いが一巡した後、1ドル=143円台前半で伸び悩んでいる。一時143円50銭台まで買われたが、戻り売りに押された。正午現在、143円11~12銭と前日(午後5時、143円06~07銭)比05銭の小幅ドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間の終盤に売られた反動から買い戻され、米国時間の序盤には143円40銭前後を回復。その後、米株高に支援され、一時144円台に乗せる場面もあった。中盤以降は、米長期金利が低下傾向をたどったことから売りが優勢となり、終盤には143円近くに伸び悩んだ。
 東京早朝は143円10銭台で取引された。午前9時以降、五・十日要因の実需筋の買いが活発化し、仲値にかけては143円60銭近くまで上値を切り上げた。ただ、さらに上値を追うには至らず、戻り売りで伸び悩む展開となった。
 仲値にかけては「実需筋からまとまった買いが入ったようだ」(大手邦銀)という。もっとも、「米関税政策はなお不透明感が強く、上値は追いにくい」(同)とされ、買い一巡後は戻り売りに押された。「寄り付き直後にかなり上昇した日経平均株価が伸び悩んだこともドル円の上値を重くした」(為替ブローカー)という。
 前日の海外市場でドル円は上に行ってこいとなったが、東京時間も午前は同様の展開となり、「目先も方向感は出にくいだろう」(同)との声が聞かれる。
 ユーロは午前9時以降、対円、対ドルで小高い。正午現在、1ユーロ=162円43~45銭(前日午後5時、162円94~97銭)、対ドルでは1.1349~1349ドル(同1.1389~1390ドル)。

注目ニュース