〔東京外為〕ドル、150円台半ば=買い一巡後は伸び悩む(25日午後3時) 2025年03月25日 15時07分

 25日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、午前中からの買いが一巡した後は上値が重くなり、1ドル=150円台半ばで伸び悩んでいる。日経平均株価が上げ幅を縮小させたことも売り要因となった。午後3時現在、150円42~44銭と前日(午後5時、149円62~64銭)比80銭のドル高・円安。
 前日の米国時間は、序盤に発表された米サービス業購買担当者景況指数(PMI)の強めの結果を受けて長期金利が上昇したことに支援され、中盤にかけて150円70銭台に水準を切り上げた。トランプ米大統領が相互関税に対し柔軟な姿勢を示したこともリスク選好のドル買い・円売りを誘った。いったん150円40銭台に緩む場面があったが、終盤は150円70銭台に戻した。
 東京早朝は、海外時間の買い地合いを受けて150円80銭前後で推移。午前9時以降、五・十日要因に伴う実需の買いが入り、仲値にかけて150円95銭近辺まで上値を伸ばした。ただ、同水準では「戻り売りが優勢」(運用会社エコノミスト)となり、150円50銭台まで緩んだが、正午は150円70銭近辺に持ち直した。午後は、「朝方は大幅高だった日経平均が上げ幅を縮小させたことが圧迫要因になった」(為替ブローカー)とされ、徐々に値を消す展開となった。ドル円は、前日の海外時間の上昇地合いを受け継いだものの、「151円台を定着する勢いはなかった」(同)とされ、いったんは水準調整となった。ただ、「ドル円を積極的に売る材料も見当たらない」(先の運用会社エコノミスト)ため、目先は現行水準を中心にもみ合うと予想される。
 ユーロも午後は対円で伸び悩み、対ドルは小高い。午後3時現在、1ユーロ=162円50~52銭(前日午後5時、162円19~21銭)、対ドルでは1.0802~0803ドル(同1.0838~0840ドル)。

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