〔東京外為〕ドル、150円台半ば=株高や米金利上昇などで堅調(26日午後3時) 2025年03月26日 15時03分
26日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、時間外取引での米長期金利の上昇に支援され、1ドル=150円台半ばで堅調に推移している。午前は実需筋の買いが先行。午後は米金利上昇のほか、株高にも支援された。午後3時現在、150円47~47銭と前日(午後5時、150円71~72銭)比24銭のドル安・円高。
前日の欧州時間は、利益確定売りなどに押され、150円近辺へ下落した。米国時間も売りが継続。3月の米消費者景気信頼感指数の低調な結果や、トランプ関税への警戒感などを受けて長期金利が低下し、中盤には149円50銭台まで下押した。終盤は、主要株価指数の持ち直しや米長期金利の下げ止まりで、149円90銭台に浮上した。
東京早朝も149円台後半で推移。午前9時以降は実需筋の買いが先行し、日経平均株価の上昇にも支援され、仲値すぎには150円20銭台に水準を切り上げた。いったん緩んだものの、米長期金利の上昇を背景に正午前後は150円20銭台に再浮上した。午後は、米金利が高止まりする中、日経平均の上げ幅拡大でドル円は買いが強まった。
午前中は「年度末を控えて実需筋とみられる買いが旺盛だった」(運用会社エコノミスト)という。午後は「昼前に伸び悩んだ日経平均が上昇基調となり、リスク選好のドル買い・円売りが加わった」(為替ブローカー)とされる。目先については「150円台後半は売りが厚い印象もあり、いったんは上値が重くなる」(同)との声が聞かれる。
ユーロも午後は対円で強含み、対ドルは弱含み。午後3時現在、1ユーロ=162円28~29銭(前日午後5時、162円60~60銭)、対ドルでは1.0785~0785ドル(同1.0787~0787ドル)。