〔東京外為〕ドル、155円台後半=早朝の買い一巡後は軟化(20日正午) 2025年01月20日 12時03分

 20日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、早朝の買いが一巡した後は1ドル=155円台後半に軟化した。一時156円60銭近くまで上昇したが、その後は実需筋の売りなどに押された。正午現在、155円93~94銭と前週末(午後5時、155円60~61銭)比では33銭のドル高・円安。
 前週末の海外市場では、米国時間に上昇基調となった。昨年12月の米住宅着工件数や米鉱工業生産指数などが強い内容となり、米長期金利が上昇したことでドル円は中盤に156円30銭台に浮上。終盤は買いが一服し、156円20~30銭台で推移した。
 週明けの東京早朝は買いが先行し、午前8時半ごろに156円60銭近くまで上値を切り上げた。もっとも、同水準では戻り売りが厚かったほか、午前9時以降は実需筋の売りが出て、仲値にかけては155円80銭台に下押した。同水準では買い戻しも入ったが、正午に向けては上値が重くなった。
 東京早朝から上下に振れたが、市場では「いずれもフロー主導の動きで、特に方向感はない」(為替ブローカー)と指摘されている。トランプ氏の大統領就任式を控えて、「なお様子見ムードが強く、積極的には動きにくい」(大手邦銀)という。このほか、前週末の米指標が強かったことが支援要因となる一方、「日銀の利上げへの警戒感もあり、上値は追いにくい面もあるのではないか」(先の為替ブローカー)との声が聞かれた。
 ユーロは午前9時以降、対円は弱含み、対ドルでは横ばい圏。正午現在、1ユーロ=160円47~48銭(前週末午後5時、160円03~04銭)、対ドルでは1.0290~0291ドル(同1.0284~0284ドル)。

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